ケノティズム

妄想メインです

宇宙で一番の都会はどこ?

宇宙は見えているものだけでもヤバいもので溢れているが,宇宙で一番の都会はすでに見えているのだろうか?

ものの気持ちになって考えれば,宇宙には大まかな意思があり,それを叶えるために力を合わせる流れができ、にぎやかな場所を作り出すと想像できる. 栄えていけばどんどん賢くなっていきそうだから,これを都会と呼んだのだが,僕らはどれくらい都会に住んでいるのか.田舎者なのか.

問題はこの都会の概念に原理的な上限が存在しなさそうに思えることだ.数学的ではないが,ランダムに自然数を選べば巨大な数になることは避けられないだろう. つまり僕らより果てしなくにぎやかな都会に住んでいる連中がいないほうが奇跡だ.(ついでに言えば宇宙誕生からたった数億/数兆年しか経っていないというのも奇跡なので疑わしい.)

しかし空を見上げてみても,物理法則に縛られた場所ばかりで、銀河の中心のような高密度な場所ですらブラックホールという行き止まりで,その仕事ぶりは怠惰に見える. 前回の妄想では,その仕事は難しい研究のようなものだとして弁護したが,最期の仕事すぎて,そこに果てしなくにぎやかな都会があるようには思えない.僕らより高尚で高速な宇宙人が居ても良いだろうに.この点は弁護できない.

これを解決するには更に仮定を積み上げる必要があるだろう.的外れでないことを願いたいが,重力崩壊をアセンションだと捉えるのが逃げ道のように見える. 順に説明すると

  1. 果てしなくにぎやかな都会はあるが,我々の世界はそこと距離をとっているので,都会の栄光を間接的に知ることしかできない.
  2. ブラックホールは上京組であり,よりにぎやかな都会につながっている.
  3. ブラックホールがなくなると,我々の世界はにぎやかな都会から更に距離をとってしまうので,都会の栄光が見えず,都会が恋しくなる.
  4. 都会の栄光は宇宙膨張ではないか?宇宙膨張は均等ではないのではないか?
  5. ブラックホールが増えると,僕らの世界がよりにぎやかな都会の一部になる「アセンション」も起きうるのではないか?

アセンションで空間次元も増えると面白いが,この3次元空間がど田舎だというのも奇跡すぎるので,アセンションをどう解釈していいか,まだよくわからない.

この矛盾してそうな妄想はともかく、どんなに大きな数だとしても「宇宙の底が知れた」とする理論は暫定的なものだと信じたい。宇宙を終わらせるには課題でしか無いけれども。