ケノティズム

妄想メインです

夜空のダイイングメッセージ

時が来るまで、早すぎる挑戦は失敗を繰り返すものだ。我々の文明もあるスケールでは早すぎる挑戦であるかもしれない。

 

失敗したとき、短絡的に重要なのはその失敗を次につなげる事だ。すぐには繋がらないかもしれないし、一度忘れた方がうまくいくかもしれない。だが強欲にも、今まで得てきたことを活かしたくなるものだ。

 

しかし地球文明の失敗を見据えた、次に繋げる遺言は文明存続ぐらいに難しいかもしれない。デカい時空間スケールを越えてメッセージを届けなければならないし、何を伝えれば次につながるのかも難しい。

 

メッセージを届けるためだけに、多少侵略的な生物をばら撒く必要があるかもしれない。太陽の変光を引き起こして、こちらを見ていた者だけにメッセージを送るという手もあるかもしれない。

 

何のメッセージを送るべきだろうか。遺言として価値があるのは死因だろうか。相手と状況が似ている可能性の高い死因の解釈が望ましい。破滅的な闘争の発端となったとしても、込み入ったイデオロギーの違いなどには興味がないだろう。

 

ちょっと考えて思いついたのは、エネルギー消費に対する主要な歴史上の転換点の記録だった。どこかの時点で母なる領域のエネルギーが枯渇した、あるいは管理できないほどのエネルギーを得てしまったのだ。それ故に失敗を繰り返す余裕を失い、記憶の引き継ぎがこのような脆弱な形、遺言となった。次のプレイヤーはこのような締め切り/禁止期間を意識して、シノギを繋ぎ、ぜひ更なる高みを目指して欲しい。

 

夜空を見渡せば、こんな呪われた遺言が見つかるかもしれない。みんなも探してみよう。